コラム 新銘柄「五百川」 民宿、旅館、ホテルの業務用米は千葉県白井市の米屋「さんらいす」
令和2年産より当店で販売を始めた「五百川」。
このお米がどのようにしてできたのか、コラムにしていきます。
2003年、福島県の農家がコシヒカリを栽培していた水田で、突然変異種として発見されました。
コシヒカリを栽培していると、中にとても早く成長する稲が極わずか現れ、この稲だけを選抜し、
数年かけて安定育成されたのが「五百川」です。
平成22年に品種登録された比較的新しい品種になります。
平成22年から本格的に福島県での販売を予定していましたが、東日本大震災で断念せざるを得なくなりました。
しかし福島県の生産者に共感した他県の農家が、栽培を受け継ぎ徐々に栽培地域は広がっていきました。
2019年には山梨県の奨励品種に、長野県や新潟県でも産地銘柄となり福島県の生産者の思いはこのように受け継がれていきました。
「五百川」という品種名は福島県を流れる河川、五百川より名付けられました。
五百川の最大の特徴は、成長スピードが非常に速いということです。
田植え時期は他のお米と変わらず5月。
暑さで食欲が落ちる7・8月に収穫が可能とされ、暑さの中、新米を楽しむことができます。
また他の銘柄と比べてもその成長スピードは1、2を争うほどです。
成長スピードが速いということは、台風などの自然災害が起こる前の収穫が可能になるということで
農家にとっても嬉しい銘柄になります。
食味はコシヒカリに劣らず商品的価値が高く評価されています。
粒は少し小さめでコシヒカリに劣らない良食味と粘り、あっさりとした甘みと、口にほのかに残る風味。
精米時の一粒一粒の張りも良く、透明感ある艶です。
冷めても美味しく召し上がっていただけます。
新米 埼玉県産「五百川」農薬が少ないお米