コラム 「とちぎの星」ってどんなお米? 民宿、旅館、ホテルの業務用米は千葉県白井市の米屋「さんらいす」

ぷくっと粒は大きく、豊かな甘さが特徴的なとちぎの星は、平成26年に登場した栃木県の新品種。特A経験が多いなすひかりを父親にもち、日本穀物検定協会による食味ランキングで最高評価の「特A」を獲得しています。炊飯時は粒がしっかりと立ち、旨味成分が多く含まれます。さらに際立つのは冷めてからの食味です。食味と粘りが良いため、冷たいご飯を口の中で噛むほどほぐれて、粘りと弾力のある食感(美味しさ)が感じられます。



美味しいお米ができる条件の1つに「昼と夜の寒暖差」があります。栃木県の夏は30度を超え暑い日が続きますが、夜になると気温が下がり過ごしやすくなります。それは「雷」があつまる地域だからです。県の中心である宇都宮市は「雷都」と呼ばれるほど雷が多く、 その多くは夏に集中しています。この雷を伴った夕立が降ることにより夏の夜の気温を大きく下げ、お米の美味しさにつながっているのです。



様々な災害にも打ち勝ち、燦然と輝く、栃木の星となって欲しいという期待を込めて命名されました。



2019年までは業務用米としての販売が中心で家庭用向きにはほとんど販売はされていませんでした。しかし令和の皇位継承の重要祭祀(さいし)「大嘗祭(だいじょうさい)」で奉納米とされたことがきっかけで、瞬く間に栃木県のオリジナル米「とちぎの星」の名は全国に知れ渡りました。平成の皇位継承で奉納米に選ばれたのは「あきたこまち」。現在ではこのあきたこまち、知らない人はいない位メジャーな銘柄に成長しました。JA全農とちぎは県内の各JAによる2022年産の取扱量を、2019年産のほぼ2倍に当たる3万トンに引き上げることを目標とするとしています。今後このとちぎの星、急激な人気を集めそうですね。


栃木県産「とちぎの星」

白米5kg

白米10kg

白米20kg

白米25kg

白米30kg